2008.04.26 Saturday 23:59
大阪の楽壇は橋下知事に対抗できるのか?
ここ最近大阪センチュリー響への補助金全廃案とそれに反対する署名活動があり、
新聞各社がボチボチ記事にもしてますが、新聞記事とは別に橋下知事が記者会見で
文化行政に触れた部分があり、誰でも読めるようになってもいますので、
記事と併せてここに載せておこうと思います。
橋下知事の質疑応答を見て疑問に思ったのは、行政は文化を作り出せなくとも
民衆が文化を作り出す環境をハードだけではなくソフト面でも側面から充分に
サポートする役割というものがあるはずで、それはとりもなおさず表現の自由を
担保するものの1つだと思うのですが、そうしたことを抜きにして
「新しく文化は作れない→行政は不作為で構わない」
という帰結にもっていくのは法律家らしからぬ間の抜けた思考ではないかと。
もっと詳細に知事の言い分を見ていけば、こうした論理の矛盾はいくらでも
見つけられるはずで、センチュリーや彼らの存続を支持する人たちがこの点を
違う文化ジャンルの大阪の人たちとクロスオーバーで連動してピンポイントで
攻めていかないと、もっともらしい大儀を挙げて署名を集めるというだけでは
彼の意思や行動は覆らないと思いますし(だいいち今回集められた署名には
相当数の“大阪府民でない人”が含まれてるはずですし)、今の大阪で覆さないと
大阪のクラシック界だけではなく他地域・他文化ジャンルに“橋下方式”が
波及して日本の文化全体に甚大な影響を及ぼす可能性だってあるかもしれません。
センチュリー解散だけで帰結するなら別にまだいいんですけどね。
できたら大阪楽壇では大フィルが先頭に立って纏めていくべきだと思うのですが、
自分達の目先のことしか考えてなさそうな今の彼らには望めないかもしれません。
こんな時に朝比奈さんがいれば・・・と思ってみても仕方ないですが・・・。
◆悲愴 橋下知事の倹約タクト、大阪の楽団「存亡の危機」
【朝日新聞 2008年4月26日】
◆知事「裁判官で聞き役」【読売新聞 2008年4月24日】
◆2008年4月23日知事定例会見(一部抜粋)【大阪府HP】

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京都の話題を2つ。
◆伝統工芸品の修理任せて 京都府、職人ネット設立へ
【京都新聞 2008年4月26日】
◆黄金色のヤマブキ、一面に 松尾大社でライトアップ
【京都新聞 2008年4月26日】
新聞各社がボチボチ記事にもしてますが、新聞記事とは別に橋下知事が記者会見で
文化行政に触れた部分があり、誰でも読めるようになってもいますので、
記事と併せてここに載せておこうと思います。
橋下知事の質疑応答を見て疑問に思ったのは、行政は文化を作り出せなくとも
民衆が文化を作り出す環境をハードだけではなくソフト面でも側面から充分に
サポートする役割というものがあるはずで、それはとりもなおさず表現の自由を
担保するものの1つだと思うのですが、そうしたことを抜きにして
「新しく文化は作れない→行政は不作為で構わない」
という帰結にもっていくのは法律家らしからぬ間の抜けた思考ではないかと。
もっと詳細に知事の言い分を見ていけば、こうした論理の矛盾はいくらでも
見つけられるはずで、センチュリーや彼らの存続を支持する人たちがこの点を
違う文化ジャンルの大阪の人たちとクロスオーバーで連動してピンポイントで
攻めていかないと、もっともらしい大儀を挙げて署名を集めるというだけでは
彼の意思や行動は覆らないと思いますし(だいいち今回集められた署名には
相当数の“大阪府民でない人”が含まれてるはずですし)、今の大阪で覆さないと
大阪のクラシック界だけではなく他地域・他文化ジャンルに“橋下方式”が
波及して日本の文化全体に甚大な影響を及ぼす可能性だってあるかもしれません。
センチュリー解散だけで帰結するなら別にまだいいんですけどね。
できたら大阪楽壇では大フィルが先頭に立って纏めていくべきだと思うのですが、
自分達の目先のことしか考えてなさそうな今の彼らには望めないかもしれません。
こんな時に朝比奈さんがいれば・・・と思ってみても仕方ないですが・・・。
◆悲愴 橋下知事の倹約タクト、大阪の楽団「存亡の危機」
【朝日新聞 2008年4月26日】
大阪センチュリー交響楽団への補助金全廃を打ち出した大阪府の改革プロジェクトチーム(PT)の財政再建案が、在阪のほかの楽団にも打撃を与えている。大阪フィルハーモニー交響楽団をはじめ、関西フィルや大阪シンフォニカー響への支援も軒並み廃止を提示。「うちも存亡の危機」と危機感を強める楽団もある。
昨年、創立60周年を迎えた大フィル。大阪市内で21日にあった定期演奏会のパンフレットには、「会場へお越しの皆様へ」と書かれた紙が挟み込まれていた。そこには、来年度から1億2300万円の支援がなくなる可能性があり、実行されれば「楽団の存亡にかかわる」と窮状がつづられていた。1960年から府の支援を受けている。08年度は補助金6300万円、貸付金6千万円。だが09年度から、全額廃止が示された。
総事業費10億8千万円で、9千万円の赤字を抱える大フィルにとって、年度初めに借り入れ、年度末に全額返還する貸付金は命綱。「利子をつけて毎年きちんとお返ししている貸付金まで廃止されるのは、かなりの痛手。支援継続を懸命に伝えていきたい」と小野寺昭爾事務局長は話す。
PT案では、音楽や演劇、舞踊、文学など20余りの文化団体に向けた年間計約2100万円の「芸術文化振興補助金」の廃止も盛り込まれた。こちらは今年度から。なかには関西フィル、大阪シンフォニカー響への各200万円も含まれている。
削減額が最大で、先陣を切って存続運動が始まったセンチュリー響の存続署名は、26日現在で9万1千人分を超えた。「黙っていると、受け入れたと思われる」と、各楽団もチラシ配布などで存続を訴えていく考えだ。(谷辺晃子)
◆知事「裁判官で聞き役」【読売新聞 2008年4月24日】
23日に始まった橋下徹知事直轄の改革プロジェクトチーム(PT)と、府の各部局の公開議論。PTが財政再建プログラム試案で縮小、廃止などとした事業について、担当者らが攻防戦を繰り広げ、議論は約3時間に及んだ。5月1日まで計4日間行われる予定。主な発言は次の通り。
■府営住宅■
指定管理者制度導入検討、管理戸数の縮小
(住宅まちづくり部)指定管理者制度はモデル実施で行いたい。民間管理は、市場性の検証とリスクチェックが必要だ。
(PT)モデル実施は、今年度からでいいか。
(同部)2年間(猶予が)いる。
(PT)できるだけ早くやってもらいたい。
■密集市街地整備補助■
補助制度廃止
(住宅まちづくり部)減災は府の進めてきた計画。防災、防犯の点でも必要だ。
(PT)事業開始から25年やってきて、もう十分。
■家畜保健衛生所再編■
2008年度着工見送り
(環境農林水産部)既存施設はバイオハザード(生物災害)対応になっていない。今年度は着工を見送るが、来年度に予算要求を行いたい。
(PT)一番厳しいのは今年度。来年度は財政課によく言っておきます。
■市町村補助■
市町村振興補助金は半減。施設整備資金貸付金はいったん廃止し、再構築
(総務部)極めてラフな試算だが、(PT試案を実行すれば)守口市なら連結赤字で早期健全化団体の基準を超える可能性がある。門真市なら、再生団体さえ視野に入ってくる。ぎりぎりのところで健全化の取り組みを支援するべきでは。
(PT)府の今の財政状況では優先順位は高くない。
(同部)減額最初にありきではのめない。
(PT)貸付金は、ニーズが低下してきている。
(同部)市町村の健全財政を支えていくためには、必要だ。
■文化行政景観整備を最優先■
橋下知事は23日の定例記者会見で、公開議論について「生の行政のやりとりが公になり、非常にいいこと。府民からもいろいろな意見が出てくるだろう」と話した。討論中は自らの意見をほとんど述べておらず、「僕がコメントすると決定になってしまう」と、「裁判官」として当面、聞き役に徹する考えを強調した。
一方、PTが大阪センチュリー交響楽団(豊中市)への補助金廃止など文化行政に切り込んでいる点については、「文化のどの分野にお金を出すかは難しいが、景観がきちんとなっていないのに、あれこれするのは受け入れられない。景観に合わせて音楽、アートが生まれる」と独特の〈文化論〉を展開。景観整備を最重視する考えを示した。
◆2008年4月23日知事定例会見(一部抜粋)【大阪府HP】
《記者》 今、文化行政の話が出たので、それでお聞きしたいんですが、知事は常々景観についてはかなりご関心がおありじゃないかと思いますけど、同じ文化行政でも、例えばセンチュリーみたいな音楽とか、あるいは伝統文化みたいな歴史、そういうものに府としてどうやっていくかということも考えていかないといけないと思いますけれども、音楽とか歴史とかそういう方面への文化に対する知事の認識というのは、今どういうことをお考えですか。
〈知事〉 今、本当にそこをずっとこの数週間、幹部とメールでの議論、また、実際に会っての議論をやっているところでして、文化行政は難しいですよね。どの文化にお金を使うかどうかというところの話を僕が問題提起したところから、ずっと今議論をやっているんです。まだ結論は出ていませんので、これは府の正式の見解ではないんですが、まず、伝統芸能の分野に関しては、これは別の話として考えていただきたいと。言えば、僕の考えは、その時代ずっとにさらされて残ってきたものが文化だと思っていますから、文化は淘汰されるものであるというのがもともと根本にあるわけなんです。
ただ、間違った形で淘汰されてしまったりとか、そういうことがないように伝統芸能、伝統文化に関しては、そこは、サポートできるものはサポートしていかなければいけない。だけれども、僕がずっと今幹部と議論しているのは、行政は文化をつくり出せないと。音楽にしても何にしても、行政自体がそれを旗振ってこれだということは決めることができなくて、なぜ景観にこだわっているかというと、景観に合わせてそういう音楽だったり、アートだったり、絵だったり、そういうものが生まれてくると思うんですね。
大阪城の桜満開のところで出てくるものといえば、音楽で言えば、やっぱり琴が出てくるのかなと思うし、ミシシッピのあの川で蒸気船が行き交って、酒と町の木造の建物とパブや何やということになると、ニューオーリンズのあたりのジャズの音楽が出てきたりとか、景観があってそれに合わせて民が合わせたものをつくり出すんじゃないのかというのがあるので、先に景観がきちんと合っていないのに、これをやる、あれをやるということを選定しても受け入れられないと。
これ、本当は、言うとまた問題になるからあれなんですけど、今、このデザインはおかしいんじゃないかというのが1つあるんですけども、町の景観というのは、町の雰囲気に合ったものが必然に残っていくわけであって、そういうところを度外視した文化というものは、僕はないんじゃないのかなということを今幹部に投げています。ですから、景観ということをひたすら言っているんですけど、これはまた賛否、いろいろ意見があると思うんですけどもね。
ただ、ミシシッピのあの川のところで蒸気船が走る、あの雰囲気のところで琴を鳴らすなんて、そんな、やっぱりおかしいですしね。琴は琴でいいんですけども、その場の雰囲気ってあるじゃないですか。
だから、大阪に今「文化、文化」ということをずっと言って、文化のある幹部から文化行政の歴史を、ずっと黒田府政のあたりから岸さんの話とかも出て、今、改革PTの試案で、ほとんど見直しの対象になっているのが、いわゆる岸さんのところですか、文化の振興の行政をどーんとやったやつで、黒田さんが最初、「府政にも涙とペーソスを」とか何とかと言い出して、黒田さんで、その後に、これは皆さんが調べられたら文化行政の歴史はすぐおわかりになると思うんですけども、その後に、やっぱり積極的に文化振興と言って、だーっとやったものが今全部見直しになっていると。
文化は行政が引っ張るものじゃないし、つくるものでもないというのは、ずっと僕は今言い続けています。だからこそ、まずは景観、町の顔、空気感、そこでそのものが出てくる。クラシックでも何でもいいですけども、それは後からついてくるものだと僕は思うんですけどね。これはまたいろいろご意見をいただきたいですね。
だから、歴史の部分とか、あれは別です。それはつくり出す話ではなくて、出土品だったり、そういうものは残していかないといけないものなので。それは残し方の問題なんですけども。それもいろいろ今ご意見をいただいていますけど、それを全部僕はなくせなんていうことは思っていなくて、残し方について一番いい残し方をということを議論しているんですけども、そのほかの文化行政について新たなものをつくり出していくということは、行政がやることではないと思うんですけどね。
京都の話題を2つ。
◆伝統工芸品の修理任せて 京都府、職人ネット設立へ
【京都新聞 2008年4月26日】
京都府は25日、職人や企業などが総合的に伝統工芸品を修理する仕組みを今夏に立ち上げる、と発表した。傷んだ重箱や人形、仏壇などの修理を一括して受け付け、職人たちが協力して直すシステムで「修理の需要は多く、新しい市場開拓にもつなげたい」と意気込んでいる。
家庭で長年使っている間に損傷したり、愛着があったのに壊れた工芸品を「修理して長く使いたい」という人が増えているため、企画した。
「修理をどこに頼めば良いか分からない」という人も多いため、「京都伝統工芸修理ネットワーク」に発注が入れば、登録する織りや染色、仏具、漆、人形、表具などの職人で調整して修理する。
例えば、重箱なら木工や漆、蒔絵(まきえ)などの職人が、仏壇であれば木工や仏具、飾り金具などの職人が協力して修理する。5月に参加職人を募る。
伝統工芸職人が多い京都独自の取り組みとして、全国からの受注を狙う。修理を通じて技術の継承や後継者の育成にもつなげる。
事業は京都産業21(京都市下京区)、京都試作センター(同)と連携して実施する。山田啓二知事は「各分野の職人がチームを組んで的確にニーズに対応できる」と話した。
〔※写真:修復作業に取り組む京人形の職人(京都市内)〕
◆黄金色のヤマブキ、一面に 松尾大社でライトアップ
【京都新聞 2008年4月26日】
京都市西京区の松尾大社でヤマブキが見ごろを迎え、26日からライトアップが始まった。黄金色の八重の花が鈴なりに咲き、すがすがしい香りを漂わせている。
境内を流れる「一の井川」沿いに一重や白花を含め約3000株が自生する。昔は地域一帯にみられたが、開発が進み境内だけに残ったという。
ライトアップは桜に続く観光の目玉にしようと昨年からスタートした。例年より5日ほど早く咲いた無数の花が夕闇の中に照らされ、川面に揺らめく。
訪れた人たちは橋の上で足を止めて記念撮影し、「こんなにたくさん見られるなんて」と満足そうだった。27日まで。
〔※写真:ライトアップされ、川面に映える満開のヤマブキ(26日午後7時、京都市西京区・松尾大社)〕

























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