スパニッシュ・コネクションと佐藤正美さんの新譜

ユーロ2008も終わった、と思ったら今日から7月。
そう、京都では祇園祭の季節です。
吉符入から31日の夏越祭まで、17日の山鉾巡行を頂点に様々な行事が毎日のように
執り行われます。山鉾町周辺から八坂神社にかけては特に祇園祭一色ですね。
とりあえずは下記サイトあたりを参考に・・・
京都新聞~祇園祭2008 http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/gion/gion.html
e京都ねっと~祇園祭2008 http://www.e-kyoto.net/topics/07gion/index.htm

らくたび文庫別冊.jpg
らくたび文庫別冊『京の夏、祗園祭!』~日本三大祭の総本山「祇園祭」を完全ガイド!

「お千度の儀」や「吉符入り」 京の夏彩る 祇園祭幕開け
【京都新聞 2008年7月1日】
 日本三大祭りの一つ、祇園祭が1日、幕を開けた。京都市東山区の八坂神社では長刀鉾(下京区)の稚児らによる「お千度の儀」があり、また、市中心部にある山鉾町の半数近くでは神事始めの「吉符入り」が行われ、1カ月にわたる祭りの無事をそれぞれ祈った。
 お千度の儀は、稚児を務めることを神に報告し、祭りの安全を祈る儀式。午前10時、白塗りで口元に朱を差す化粧を施した稚児の岡澤一規君(9)、補佐役の禿(かむろ)の乾満希君(10)、植村龍登君(8)=いずれも下京区=が、長刀鉾保存会の役員らと八坂神社本殿に参拝した。続いて父親らに手を引かれ、本殿の周囲を3周した。
 水色と黄色の色合いの稚児の装束は「涼(すず)み衣装」と呼ばれ、今年新調して初めて使われた。
 山鉾町の吉符入りでは、各町会所に設けた祭壇前で神事が行われた。夜には「二階囃子(ばやし)」と呼ばれる祇園囃子の稽古(けいこ)が始まり、夏の風情を盛り上げる。
京都新聞080701
〔※写真:新調された水色と黄色の「涼み衣裳」を着て境内を歩く長刀鉾の稚児(京都市東山区・八坂神社)〕

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さて、今日のメインは私のお気に入りのアーティストのニューアルバムの紹介。

まずは、Spanish Connection『スパコネ~Close to the Sun』
スパコネ~Close to the Sun
→→Spanish Connection 公式サイト http://www.spanishconnection.jp/

オリジナルアルバムとしては久しぶり(3年ぶり?)のリリースになりますね。
レコード会社も以前とは変わっているみたいですし。
今月23日のリリース予定、キャッチコピーには
 「東京発のハイブリッドワールドミュージック
 太陽の光をたっぷり浴びたポップでサイケなスパコネ流ワールドミュージック」

とありましたが、今回はどんな仕上がりになっているでしょう。
ぜひスペイン優勝記念に1枚いかがでしょうか?(笑)
[←試聴可]



そしてもう1つは、佐藤正美『ヒーリング・ボサノバ3』
ヒーリング・ボサノバ3
→→佐藤正美~森を奏でるギタリスト http://www.digitalium.co.jp/guitar/

Dellaから以前出された『ヒーリング・ボサノバ』『ヒーリング・ボサノバ2』
続く、いわば第3弾のボッサ・アルバムなのですが、今回はアヴェ・マリアなど
クラシックからのカバーもあれば佐藤さんの愛犬にちなんだオリジナル曲も
スタンダードと並んで入っていたりします。
Dellaの紹介ページで試聴できますので、夏の午後のひと時をゆったりまどろむ
ためのBGMとしてオススメしたい1枚です。




最後に1つ記事をご紹介。ここ数年、関西で活躍する若手・中堅の狂言方が
「花子(はなご)」に相次いでチャレンジしているという内容なのですが、
記事にも書かれている通り「花子」という演目は狂言の中でも
‘極重習(極めて重い習い物)’
とされているものです。1時間以上はかかるでしょうか、しかもメインの部分は
一人芝居というか謡や舞も交えて長時間1人で演じるので、演じる狂言方その人の
基礎というかベースとしての技量がダイレクトに問われる演目だと思います
(男が不倫相手の女性の惚気話を延々やってる部分なんですけどね・笑)。
私は茂山正邦さんが4年前に「花子」を演じられた舞台を見ただけなので、
今秋にある善竹隆司さんの「花子」はぜひ見に行きたいと思っています。
隆司さんは若いながらも実力の高い方ですし、茂山千五郎家と善竹家では
同じ大蔵流でも芸風が異なりますからね。

家ごとに芸風競う――狂言「花子」 中堅・若手が挑戦
【日経ネット関西 2008年7月1日】
 狂言師にとって、関門とされる曲がある。技術・体力の両面で真の力量を問われる「花子(はなご)」だ。その曲にここ数年、関西を拠点とする中堅・若手が相次いで挑んでいる。観客にしてみれば、中堅・若手の将来を占うのに格好の舞台だ。

 「花子」の主人公は、洛外に住む男。前半は美濃の国から追ってきた女性・花子に会うため、持仏堂で1晩座禅すると嫉妬(しっと)深い妻を言いくるめ、太郎冠者を身代わりに立てて家を抜け出すところが見どころ。ことが露見した後半は、妻が太郎冠者と入れ替わって持仏堂で待ち受け、そうと知らずに帰ってきた夫が浮気の話をするという筋だ。

 花子役は舞台に登場せず、後半は浮気の様子を舞いながら小歌で語る主人公の独壇場。変化に富んだ謡(うたい)を求められ、技術的にも体力的にも厳しい曲とされる。

 上演時間は狂言の大蔵流で約1時間、もう1つの流儀の和泉流は約1時間10分。夫の帰宅後のやり取りが、和泉流の方が長い。どちらの流儀も「極めて重い習い物」と位置づけ、大蔵流では20代後半から30代で初演する習わしだ。大蔵流の重鎮、茂山忠三郎(80)は「口伝で授ける事柄が多い曲」と話す。

 その曲を大蔵流の茂山正邦は2004年に31歳で、茂山良暢(よしのぶ)は07年に25歳で初演した。今年は1月に和泉流の小笠原匡が42歳で挑んだほか、10月に大蔵流の善竹隆司が35歳で大阪で初めて勤める。来年10月には正邦の弟の茂と、いとこの宗彦が、2人とも34歳という年齢で舞台にかける。

 「花子」の稽古(けいこ)の仕方は、演者の置かれた環境や考え方で少し違う。茂山良暢は稽古に約1年かけ、父の忠三郎から手ほどきを受けた。他の狂言師の舞台は、見ないようにしたという。いずれ当主名の忠三郎を継ぐ身だけに、「『花子』で私の色、忠三郎家の色を、お客さんに見せたいと思った」と話す。

 一方、小笠原匡は上演予定を延期したこともあって、準備にほぼ4年かけた。師の野村萬、万蔵親子に稽古を付けてもらい、他流の「花子」も見た。匡の実家は狂言と縁がなく、自ら望んで18歳でこの道に入った。「代々狂言師の方に比べると遅い初演。その分、自分の年齢にあった味を出したかった」と語る。

 善竹隆司は3カ月半後の初演を控え、夏から父で師の善竹忠一郎に稽古をつけてもらう。既に「花子」の太郎冠者役は勤めており、「基本的な所作、セリフ回しは稽古した」と言う。来年初演予定の茂山茂は本格的な稽古はこれからで、「『花子』の前に演じておきたい曲がある」として「名取川」など数曲を挙げる。舞の技量を求められる曲で、「花子」の舞台に役立つと考えている。

 良暢は昨年演じた「花子」について、「私の所信表明でした」と振り返る。「花子」で見せた芸を、発展させていくことを公に表明した舞台と位置づけている。そのため「しばらくは既に手掛けた曲を再度演じることで、芸を深めたい」と話す。また、小笠原は「花子を演じて、過去の舞台に詰めの甘さがあったことに気付いた。重い扱いを受けない曲も見つめ直し、丁寧に演じていきたい」といい、狂言師にとって花子挑戦は大きな転換点となっている。

 茂山忠三郎家は、「観客が舞台を見て家に帰った後、思い出し笑いをしてもらえる芸」を目指している。茂山茂、宗彦ら茂山千五郎家は「その場で観客に敏感に反応してもらい、明日の活力になる芸」が理想。善竹家は「品格を重んじ、竹をすっぱり割ったようなさっぱりした芸」、小笠原は「客席がなごみ、心を豊かにしてもらえる芸」を目標に掲げる。

 流儀以上に家で芸風が違うという狂言。中堅・若手の狂言師が「花子」を経て、どのように芸を発展させるかが、観客の楽しみでもある。
(編集委員 小橋弘之)
日経ネット関西版080701
〔※写真:妻を相手にのろける洛外の男役の茂山良暢(2007年10月、東京・国立能楽堂)〕

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