2008.07.03 Thursday 17:36
祇園祭・くじ取り式と神面改め;小林香織『Shiny』
先に祇園祭の話題を少々。2日「くじ取り式」と3日の船鉾「神面改め」。
昨日「くじ取り式」が行なわれました。山鉾巡行の順番を決める行事ですが、
巡行の先陣争いが絶えなかったので明和9年(1500年)から始まったそうです。
江戸期には六角堂でやってたそうですが、明治になって場所が府庁になったり
市役所になったり、戦後しばらくして現在の市議会議場に落ち着いています。
長刀鉾などのように“くじ取らず”といって順番が固定されている山鉾町が
ありますが、それ以外にもいくつか法則性みたいなのがあるらしいです。
長い歴史の中でいろいろとバランスを考えてそうなったんでしょうかね?
もっとも、先陣争いをしていた古の頃にどんな騒ぎ(流血沙汰・・・etc.)が
あったのか、そっちの方を調べてみるとおもしろいかもしれませんが(笑)。
現在ではさすがにないでしょうが、昔は遅い順番を引いてしまった人にボロクソ
文句を言ってつけ回すケースもあったとか(苦笑)。くじ運の悪い人は災難やな。


らくたび文庫別冊『京の夏、祗園祭!』~日本三大祭の総本山「祇園祭」を完全ガイド!
◆「山一番」は孟宗山 祇園祭 山鉾巡行くじ取り式【京都新聞 2008年7月2日】
◆連載「ぎおんゑ」 <2>くじ取り式【読売新聞 2008年7月3日】
◆「500年の重み」、厳かに 祇園祭の船鉾で「神面改め」
【京都新聞 2008年7月3日】


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もう1つの話題は新譜の紹介なのですが・・・。
昨日CDショップに寄った時に、ジャズのコーナーで見かけたものです。
小林香織『Shiny』[初回限定盤・DVD付]
[通常盤CD]
→小林香織・Kaori Kobayashi Official Web http://www.kaorikobayashi.com/
[4thアルバム『Shiny』の試聴はHMVの商品ページで可能・ここをクリック)
]

たまたま日本人女性のジャズサックスプレーヤーをまとめたコーナーがあって、
結構いるもんだなぁ・・・と思いながら見てたのですが(ジャズに関してはあまり
情報を追っかけてないので知らないことが多いんです・苦笑)、小林さんの新譜は
出たばかりということもあって1番スペースが取られていて、過去のCDを見ると
私の知ってるフュージョン系のミュージシャンがズラッと名前を並べていたので、
それで興味を持って『Shiny』
を聴いてみたのですが・・・
いいですね、これ。1曲目の「Shiny」からしてシャープでキレのあるサウンド。
他にチラッと聴いただけでも6曲目「West Police」・10「Black Sapphire」・
11「Starry Heavens」あたり都会的で爽快なノリのいい曲。この時期にピッタリ。
それにしても一昔前は女性のジャズプレーヤーといえばヴォーカルかせいぜい
ピアノくらいだったのに、いつの間にかサックス奏者も増えましたね。
キャンディ・ダルファー
の影響なんでしょうか。なんにしてもいいことです。
ただ・・・クラシックもそうなのですが、女性ミュージシャンの売込みで何かと
“美人”をキャッチコピーに付けるのはいい加減止めてほしいのですが・・・。
「一種のセクハラやん」と思うのは私だけ?変な色眼鏡で見られて気の毒です。






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昨日「くじ取り式」が行なわれました。山鉾巡行の順番を決める行事ですが、
巡行の先陣争いが絶えなかったので明和9年(1500年)から始まったそうです。
江戸期には六角堂でやってたそうですが、明治になって場所が府庁になったり
市役所になったり、戦後しばらくして現在の市議会議場に落ち着いています。
長刀鉾などのように“くじ取らず”といって順番が固定されている山鉾町が
ありますが、それ以外にもいくつか法則性みたいなのがあるらしいです。
長い歴史の中でいろいろとバランスを考えてそうなったんでしょうかね?
もっとも、先陣争いをしていた古の頃にどんな騒ぎ(流血沙汰・・・etc.)が
あったのか、そっちの方を調べてみるとおもしろいかもしれませんが(笑)。
現在ではさすがにないでしょうが、昔は遅い順番を引いてしまった人にボロクソ
文句を言ってつけ回すケースもあったとか(苦笑)。くじ運の悪い人は災難やな。

らくたび文庫別冊『京の夏、祗園祭!』~日本三大祭の総本山「祇園祭」を完全ガイド!
◆「山一番」は孟宗山 祇園祭 山鉾巡行くじ取り式【京都新聞 2008年7月2日】
祇園祭に32基ある山鉾の巡行(17日)の順番を決める「くじ取り式」が2日、京都市役所の市議会議場(中京区)であった。先頭の長刀鉾に続く「山一番」は、11年ぶりに孟宗(もうそう)山が引き当てた。
くじ取りは、巡行順をめぐり山鉾町の争いが絶えなかったため、1500(明応9)年に始まった。江戸時代は六角堂、明治時代は京都府庁や市役所など、終戦直後は八坂神社で行われたが、1953年からは市議会議場が会場になっている。
議場には、32の山鉾町の代表が羽織はかま姿で座り、門川大作市長や祇園祭山鉾連合会の深見茂理事長、八坂神社の森壽雄宮司らが見守った。
午前10時、慣例で巡行順が決まっている「くじ取らず」の8基を除く24基の代表が、予備くじの順に登壇してくじを引き、立ち会いの門川市長に見せた後、順番を読み上げた。さきの巡行の「山一番」がなかなか出ず、孟宗山の代表が引き当てると、議場がどよめいた。
今年の巡行順は次の通り。
【さきの巡行】
(1)長刀鉾(2)孟宗(もうそう)山(3)油天神山(4)保昌(ほうしょう)山(5)函谷(かんこ)鉾(6)太子山(7)四条傘鉾(8)占出(うらで)山(9)鶏鉾(10)白楽天山(11)霰天神(あられてんじん)山(12)山伏山(13)月鉾(14)芦刈山(15)綾傘鉾(16)蟷螂(とうろう)山(17)菊水鉾(18)木賊(とくさ)山(19)伯牙山(20)郭巨(かっきょ)山(21)放下(ほうか)鉾(22)岩戸山(23)船鉾
【あとの巡行】
(24)北観音山(25)橋弁慶山(26)黒主山(27)八幡山(28)鈴鹿山(29)役行者(えんのぎょうじゃ)山(30)鯉山(31)浄妙山(32)南観音山
〔※写真:巡行の順番を書いたくじを立ち会いの門川市長に見せる山鉾町の代表(午前10時15分、京都市中京区・市議会議場)〕
◆連載「ぎおんゑ」 <2>くじ取り式【読売新聞 2008年7月3日】
▼真剣勝負 各町の誇りかけ
くじは残り3つになっていた。
「孟宗山、山1番」。くじをひいた孟宗山保存会役員の佐藤鉄也さん(33)の声が響くと、京都市役所の市会議場にどよめきが起こった。佐藤さんは、議長席に立つ門川大作市長(57)に向けて、くじを大きく掲げた。口元が少し緩んだ。
祇園祭のヤマ場、山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」に、32基の山鉾町の役員らが2日、羽織袴(はかま)姿で顔をそろえた。門川市長はくじ札を各山鉾町の代表者らに手渡していった。
〔※写真:くじ取り式でくじを読み上げる山鉾町の代表者。門川大作京都市長(後ろ)が立ち会う。厳粛な儀式は今も昔も変わらない(2日、京都市会議場で)〕
「山鉾町にとって厳粛な儀式で、責任は重大」と、32基の山鉾でつくる祇園祭山鉾連合会の深見茂理事長(74)は話す。自らは黒主山。「くじでびりを引いたら、ご町内で居心地が悪い。1番なら、どんなもんや、という顔をしておられる」と笑う。
ある山の関係者は「山一番は縁起がいいと、厄よけ粽(ちまき)がよく売れる」と明かす。くじ順は厄よけ粽の売り上げも左右する。
くじ取り式は、室町時代までさかのぼる。
巡行の先陣争いが絶えなかった。応仁の乱で33年間、中断を余儀なくされた巡行が再興された1500年(明応9年)、京の警察活動などを担った侍所(さむらいどころ)の筆頭役人・松田頼亮(よりすけ)が、雑色(ぞうしき)と呼ばれる下級役人に立ち会わせ、自らの屋敷でくじを取らせたのが始まりと伝わる。やがて、「京都のへそ」とも言われる六角堂に舞台を移す。
「室町時代から、六角堂は町堂と呼ばれ、下京の町衆が集う公会堂的な役割を担っていた」と、山路興造・元京都市歴史資料館長(69)(日本芸能史)は言う。「自治組織を持っていた町衆らは、事あるたびに各町の代表者らが六角堂に集まって協議した。くじ取り式は室町時代には六角堂で行われるようになったとみて間違いない」
古びたくじに江戸時代の初代京都所司代、板倉勝重(1545~1624)の花押(署名)が読みとれる。「秘書官が書いた後に、本人がちょっと手を加えた、二度書きの跡がある」。市歴史資料館の伊東宗裕・歴史調査担当課長(57)が指さした。
〔※写真:京都所司代の花押(下段)が入った約400年前のくじ(京都市上京区、市歴史資料館で)〕
「祇園会御鬮札(ぎおんえおんくじふだ)」と書かれた9・2メートルの巻物に、初代から3代までの京都所司代の花押が押されたくじが貼り付けてある。
京都所司代は、徳川将軍の代理者という役職で、伊東課長は「京都市長の権限をはるかに上回る。町衆にとっては雲の上の存在だったろう」と推測する。
京都市長は、初代の内貴甚三郎が1904年(明治37年)にくじ取り式に立ち会った記録がある。戦後は昭和30年代以降、毎年の慣例になった。
京都所司代から京都市長へ。河内将芳・奈良大准教授(44)(日本中世史)は「町衆は権力に抵抗する自治のイメージが強いが、実際はべったりでもなく、自立でもない。微妙なバランスを維持していた」とみる。
就任間もない門川市長は、初めてくじ取り式の立ち会いを務めた。「市議会の本会議以上に緊張しましたな。町衆のみなさんの熱い思いが伝わってきました」。手にしたくじで、誇らしさや、後ろめたさを抱えて議場を去る山鉾町の役員らに、門川市長は温かい表情を見せた。
見物人は遅いくじを引いた人に雑言を浴びせ、ぞろぞろ山鉾町までつきまとった。困り果てた町衆は、そんな不届き者を取り締まるよう役人に願い出た。
現代ではない、江戸時代の話だ。1739年(元文4年)の願書が白楽天山の町会所に古文書として残っている。
◆「500年の重み」、厳かに 祇園祭の船鉾で「神面改め」
【京都新聞 2008年7月3日】
祇園祭の山鉾の1つ、船鉾の吉符入りに合わせた儀式「神面改め」が3日、船鉾町会所(京都市下京区新町通綾小路下ル)であった。船鉾保存会の役員が、2つの面を掲げて無事を確かめた。
午前10時、町会所2階に設けられた祭壇前で吉符入りの神事を行った。続いて古川雅雄さん(71)が室町時代中期に作られた本面を、丸橋博之さん(56)が江戸時代の写し面を木箱から取り出し、保存会や町内会の役員、囃子(はやし)方や作事方の代表らに見せた。面に変わりないことを確認すると、再び木箱にしまって祭壇に供えた。
古川さんは「初めて本面を担当した。500年の重みを感じた」と話した。
近年、面を掲げる時間が長くなっており、今年は、昨年より10秒長い約40秒間だった。山鉾巡行で、神体・神功皇后像に写し面を付け、本面は役員が持って鉾に上がる。
〔※写真:「神面改め」神面の無事を確かめる保存会役員ら(午前10時20分、京都市下京区・船鉾町会所)〕
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