京響→広上淳一、名フィル→ティエリー・フィッシャー

昨日も少し触れましたが、来年度は大阪シンフォニーだけではなく、
京都市交響楽団
  →広上淳一
(1958年生)
名古屋フィルハーモニー交響楽団
  →ティエリー・フィッシャー
(1957年生・スイス)
と西日本の2つのオケがすでに新しい指揮者人事を発表しています。
ちなみに、児玉さんが1952年生、大植さんは1957年生ですので、
'50年代生の指揮者が関西・中京に4人揃うことになります。
50歳前後、指揮者としてはまだまだ働き盛りですし、これから少しずつ
円熟に向かうであろう年代でしょうから、聴き比べてみると面白そうですね。
シンフォニカーの児玉さん同様、広上さんも京響で長期政権になったらいいな
と思います。大友さんも(肩書きは変われど)十数年関わってくださってますし。

上の2名のプロフィール等はそれぞれのオケのサイトで確認していただくと
して(リンク貼ってますのでどうぞ)、ティエリーさんは元々フルート奏者
(オーレル・ニコレに師事)で、ハンブルクとチューリッヒの2つの歌劇場や
ヨーロッパ室内管弦楽団で首席フルート奏者だったという、なかなかユニークな
経歴をお持ちのようですね。京都から名古屋はそう気安く行けるような
距離ではないんですが、350回定期(08年9/5・6)の
  <学問について>
  ●メシアン:キリストの昇天
  ●武満徹:ファンタズマ/カントス
  ●ラヴェル:バレエ『ダフニスとクロエ』全曲

というのは個人的にとても食指をそそられるプログラムで・・・どうしよう?
土曜公演だったら日帰りできていいかな?青春18きっぷの使える時期だし。
「青春18」が使える時期と言えば、353回定期(08年12/19・20)のメインが
『エグモント』全曲!ですよ。いやいやいやいや・・・(指揮は下野さん)。

名フィル・大阪シンフォニカーと大変刺激的で意欲的な充実した定期プログラムを
発表していますが、広上=京響だって何を出してくるのか楽しみになりますね。

常任就任に関する新聞記事を見つけましたので、↓に紹介しておきます。

木曜サウンド:広上淳一が京響常任指揮者に レパートリー増やし古都アピール
【毎日新聞 2007年8月16日 大阪夕刊】
 京都市交響楽団の“顔”が来春、交代する。13年にわたって正指揮者と常任指揮者を務めた大友直人に代わり、広上淳一が常任指揮者に就任する。広上は「古典から現代までオペラも含めレパートリーを増やし、京都の優れた音楽家を発信したい」と語る。

 東京出身の49歳。海外経験が長く、オペラ指揮にも定評がある。当面、米・コロンバス交響楽団音楽監督と兼任する。京響の定期演奏会には04年から毎年客演しており、「聴衆、楽員ともに評価が高かった」(事務局)ことなどから、起用につながった。

 広上の活動の柱は、コロンバス響をはじめとする国際交流▽京都市立芸術大の音楽学生との交流や育成▽文化都市京都のアピール--。また1回の定期演奏会の公演日数は、在阪では大阪フィルのみ2日間公演だが、「京響も現在のように1日限りではなく、2~3日公演で満員にできれば」と意欲を見せる。

 「京響は技術的には非常に高いレベルにきたし、楽員のモチベーションも高い。ベテラン、中堅、若手と年齢も分散していて理想的。指示を待つのではなく、自主的に音楽進行ができるマインドを持ってくれたら」と注文を付ける。

 定期演奏会(全12回)の指揮回数は2回程度の予定。大友の5回に比べて少ない印象だが、「優れた客演指揮者を招き、無名でも才能あるソリストの招聘(しょうへい)にも尽力したい」と話す。大友は桂冠指揮者になり、来年度の定期演奏会は2回程度、特別公演などにも登場する。

 広上の就任お披露目は来年4月の定期演奏会。どんなカラーを出してくるのか注目したい。(出水奈美)


夢、希望満ちた演奏届けたい 名フィル・新指揮者フィッシャー氏が抱負
【中日スポーツ 2007年9月4日】
 名古屋フィルハーモニー交響楽団(神尾隆理事長)の来年4月からの新しい常任指揮者に決まったティエリー・フィッシャー氏(49)が3日、名古屋を訪れ、就任の抱負を語り、来年度のプログラムを紹介した。

 フィッシャー氏はスイス出身で、欧米などでオーケストラを指揮。昨年9月に名古屋フィルを初めて指揮し、互いに好印象を持ったことで、常任を要請し快諾を得た。

 「異文化の交流に興味を抱いている」と言うフィッシャー氏は「名フィルを通して日本の聴衆に夢や希望に満ちた演奏を届けたい」とあいさつ。

 来年度の定期演奏会(11回)を“ツァラトゥストラ・シリーズ”とし、その初回はニーチェの作品に触発されてR・シュトラウスが作曲した「ツァラトゥストラはかく語りき」で幕開け。「有名な作曲家の作品だけでなく、美術館やモザイク壁画をイメージした小品の名曲にも光を当てたい」と意欲を見せた。

 毎回、サブタイトルを決め、フィッシャー氏の定期デビューとなる7月4、5日は“喜びと情熱”でベルリオーズ「幻想交響曲」ほか、2回目の9月5、6日は“学問について”でラベル「ダフニスとクロエ」に武満徹の作品を交える。

 日本初演、名古屋初など知られざる作品を毎回プログラムに取り入れ、新進の指揮者や演奏家も積極的に紹介していくのが特徴だ。

 「名フィルとは良い人間関係が持てる。自分の創造力を発揮し、期待に応えられる確信が持てた」と大いにアピールした。(上原宏)

▼ティエリー・フィッシャー 1957年9月28日、スイス生まれ。フルート奏者としてドイツ、スイスなどのオーケストラで活動後、92年に指揮者に転向。イギリスを中心にフランス、スイスなどで指揮した。現在はBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の主席指揮者も務める。名フィルでの任期はまず2年間。


それから、広上さんに関しては他にも面白いインタビュー記事↓があります。
『おでかけアメリカ快適生活サポート』~アメリカで輝いている人 VOL.41
あと、彼が音楽監督を務めるコロンバス交響楽団のHPで、06年3月5日放映の
NHK『芸術劇場』で広上さんが特集された時の映像を、サイトのトップページの
‘Click here to watch an exclusive interview with Junichi Hirokami'
の部分をクリックして見れるようになっています(日本語音声に英語字幕付、
要Flash Player)。時期的にコロンバス響に就任し始めたばかりの頃で、
活動休止・再開に至った心境なども語られていますが、これをそのまま
流すなんて、コロンバス響も思い切ったことしたなぁ・・・と思います。
まぁ、挫折→再挑戦なんていうのは米国人が好みそうな筋書きではありますが(笑)。

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